大学選びは、将来のキャリアや人生設計に大きな影響を与える非常に重要な決断です。
大学に合格することが目標となりがちですが、入学後に
「思っていた大学生活と違った」
「もっと自分に合った大学を選べたかもしれない」
と後悔する学生も少なくありません。ちなみに以下は大学入学後に中退する割合となっています。
大学選びは高校以上に慎重に選ばないと無駄な時間が過ぎてしまいます。そのような後悔を避けるためには、学力や偏差値だけでなく、大学の特徴や学習環境、将来のキャリア形成にどのように役立つかを十分に考慮することが大切です。
志望大学を選ぶ際に、後悔しないために事前に知っておくべき5つの重要なポイントをご紹介します。生徒だけでなく、保護者の方にも参考になる実践的なアドバイスをお伝えしますので、ぜひチェックしてください。
目次
1.偏差値だけで選ばない
大学を選ぶ際、偏差値は一つの重要な指標ですが、それだけに頼るのは避けましょう。合格が目標になってしまい、入学後に自分に合わない環境だと感じるケースはよくあります。偏差値だけでなく、自分がどんな学問を学びたいのか、どんなキャンパスライフを送りたいのかをしっかりと考えることが重要です。
例えば、自分の学力が十分であっても、大学の研究方針や教育スタイルが自分の興味や性格に合わない場合、学習意欲を維持するのが難しくなることがあります。
大学を中退する人の中で、最も大きな理由が「勉強に関心が持てなかったから」ということでした。
自分のやりたい勉強や自分に合った環境でキャンパスライフを送ることが充実した大学生活を送るうえで、非常に重要です。特に、勉強内容・研究内容は大学になるとかなり専門的かつ高度なものになりますので、興味関心がないと非常につらいものとなってしまいます。
そのため、オープンキャンパスや大学の模擬授業に積極的に参加して、自分がその大学で学び続けられるかを確認することをお勧めします。
2.カリキュラムと進路サポートをチェック
大学のカリキュラムや進路サポート体制は、将来のキャリア形成に直結するため、しっかりと確認しておく必要があります。特に、自分の希望する学問分野があるか、専門分野での学習が十分にできるかを調べることが大切です。
例えば、同じ学部でも大学によって授業の内容や研究分野が異なることがあります。自分が本当に学びたい内容が充実しているか、そしてその分野で将来どのようなキャリアを築けるのかを確認しましょう。
また、インターンシップ制度やキャリアセンターのサポートが充実しているかどうかも、卒業後の進路に大きく影響します。進路実績やサポート内容を公式サイトや説明会で詳しく確認し、自分に合ったサポートが受けられるかを見極めましょう。
3.キャンパスの立地と生活環境を考慮する
大学の立地や生活環境も、学生生活に大きな影響を与えます。特に、遠方の大学を志望する場合、現実的に通学や一人暮らしが自分に合っているかを慎重に検討する必要があります。
例えば、都市部にある大学では、アルバイトやインターンシップの機会が豊富ですが、生活費が高くなる可能性があります。一方で、地方の大学では生活費が抑えられるものの、交通の便が悪い場合があるため、学外活動のしやすさも考慮する必要があります。
就職の際には多くの企業においてはこの学外活動に重きを置いている企業も少なくありません。(いわゆる「ガクチカ」(学生生活で力を入れたことの略)。就活の面接やESでよく聞かれる質問の一つ)
自分のライフスタイルや生活リズムに合わせて、キャンパス周辺の環境や交通アクセスを確認し、実際にその場所での生活が可能かどうかを事前にシミュレーションしてみることをお勧めします。
4.課外活動や留学制度の充実度を確認
大学生活は学業だけでなく、課外活動や留学経験も大切な要素です。大学のクラブやサークル活動、または留学制度が充実しているかを確認することで、学業以外の面でも自分の成長を促進できる環境かどうかを判断できます。
例えば、国際的なキャリアを目指している学生は、留学制度が充実している大学を選ぶことで、実際に海外での経験を積むことができます。その他にも、興味のあるクラブやサークル活動に積極的に参加することで、同じ志を持つ仲間と出会い、視野を広げる機会が増えます。
在校生や卒業生の声を参考にして、どのような課外活動が盛んに行われているか、またそれが自分の成長にどう役立つかを確認しましょう。
5.卒業生のキャリアパスを調べる
最後に、卒業生の進路やキャリアパスを調べることも重要です。大学案内や説明会では得られない実際の卒業生の体験談や、どのような企業や業界に進んでいるかを知ることで、将来のキャリア形成に役立つかどうかを判断できます。
例えば、同じ学部でも大学によって就職先やキャリアの傾向が異なることがよくあります。研究室の教授のつながりで就職先を紹介(推薦)してくれることもあります。そのため、自分の就職したい企業に就職しているOBがいるかどうかも確認しておきましょう。
自分が目指す業界や職種に強い大学かどうかを確認し、卒業後の道筋が見えているかどうかを見極めましょう。
大学の公式サイトやSNS、口コミサイトなどで、卒業生の進路情報や体験談をチェックすることで、リアルな視点を得ることができます。
まとめ
志望大学を選ぶ際には、単に偏差値や合格率にとらわれず、自分がどのような環境で学びたいのか、将来のキャリア形成にどう役立つかをしっかりと見極めることが大切です。今回ご紹介した5つのポイントを参考にして、後悔のない大学選びを進めてください。
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