福岡県公立高校受験、不安はありますか?
初めて高校受験を迎えるあなた、不安な気持ちでいっぱいだと思います。
でも、大丈夫!このブログでは、具体的な勉強法を紹介しています。
一緒に合格を目指しましょう!
はじめに
まずは福岡県公立高校入試の仕組みについてみていきましょう。
◇志望校の選択
福岡県は学区制で受験する高校は決まっていますので、まずは自分が住んでいる地域から受験可能な公立高校を選択することが必要です。
↓から受験可能な高校を選んでいきましょう。
福岡県立高等学校の通学区域に関する規則等 – 福岡県庁ホームページ
学区を超えて高校を受験することも可能です。ただし、これはグレーゾーンなものになりますので、基本的には学区内の高校から選択していきましょう。
◇入試形態
入試は大きく分けて「推薦入学者選抜」「特色化選抜」「一般入学者選抜」の3つに区別されます。
◇「推薦入学者選抜」
- 実施状況:
- 多くの高校・学科・コースで実施されています。
- 募集人員は高校ごとに異なりますが、一般的に定員の10〜20%程度です。
- 出願条件:
- 中学校長の推薦が必要です。
- 出願は1校のみで、特色化選抜との併願はできません。
- 選考方法:
- 学力検査は行いません。
- 全員に面接を実施します。
- 多くの学科・コースでは作文を実施します。
- 一部の学科・コースでは実技試験も実施します。
- 選考基準:
- 推薦書、志願理由書、調査書(内申書)、面接結果などを総合的に評価します。
- その他の特徴:
- 推薦入学者選抜で不合格となった場合、一般入学者選抜に再度出願することができます。
- 2024年度入試から、一部の高校(24校)では推薦入学者選抜を実施せず、特色化選抜のみを実施するようになりました。
◇「特色化選抜」
- 概要:
- 平成31年度入試から導入された新しい選抜方式です。
- 学校の特色にふさわしい生徒の入学を促進し、生徒の多様な個性を積極的に評価することを目的としています。
- 実施状況:
- 令和7年度(2025年度)入試では、23校が特色化選抜のみを実施し、40校が推薦入学と特色化選抜の両方を実施します。
- 年々実施校が増加しており、一部の学校では推薦入学を廃止して特色化選抜に移行しています。
- 出願条件:
- 中学校長の推薦は不要です。
- 各高校が定める出願資格(評定の基準など)を満たせば誰でも出願可能です。
- 出願は1校のみで、推薦入学との併願はできません。
- 選考方法:
- 調査書、面接、志願理由書が基本的な選考資料です。
- 学校によっては作文や実技試験も実施されます。
- 学力検査は行いません。
- その他の特徴:
- 内定を得られなかった場合、一般入学者選抜に再度出願することができます。
- 内定者数は各学校で設定され、募集定員の一定割合(例:20%)を目安とされていますが、内定者人数は学校采配によります。
- 一部の学校においては募集定員の9割以上を特色化選抜で内定させている高校もあります。
- 学校によっては推薦入試より高い内申点がないと受験することができません。
◇「一般入学者選抜」
- 概要:
- 全ての受験生を対象とした主要な選抜方式です。
- 学力検査と調査書(内申点)を主な判断材料として合否を決定します。
- 選考方法:
- 5教科(国語・数学・社会・理科・英語)の学力検査を実施
- 学力検査点(300点満点)と調査書の内申点を合わせて評価
- 選抜の仕組み:
- A群:学力検査点と内申点の両方が高い上位者は、特に問題がなければ合格内定
- B群:A群以外の受験生は、調査書の内容を重視して総合的に判断
- 特徴:
- 英語にはリスニングテストが含まれます。
- 一部の高校では「個性重視の特別試験」として面接や作文などを実施
- 調査書(内申点)の扱い:
- 中学3年生の9教科5段階評定のみを使用(45点満点)
- その他:
- 第2志望校制度があり、一部の高校で実施されています。
- 体育系や芸術系の学科では実技試験が課される場合があります。
- 補充募集:
- 定員に満たない場合、3月中旬に補充募集が行われます。
詳しくはこちらを参考にしてください。
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/attachment/227547.pdf
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/attachment/204833.pdf
科目別攻略法
では科目別に具体的にどのように勉強していけばいいかを見ていきましょう。
国語
読解力、資料の読み取り、記述力が必要になります。これらは一朝一夕に力は付くものではありませんが、一度身につくと一生自分の力になります。中学1年生の時から練習していきましょう。
漢字や慣用句、古文については覚えれば点数に直結します。そのため結果にすぐに反映されやすいです。漢字は覚える量が莫大ですので、絞りにくいですが、古文については基本知識は限られてきます。すぐに点数を上げたい人は古文から取り組んでいきましょう。
読解力強化
- 多様な文章(物語文、説明文、論説文など)に触れ、内容を正確に把握する練習をしましょう。
- 複数資料の読み取りや実用的な資料の出題が増えてきていますので、類題問題を解いて練習をしましょう。
- 設問の意図を正確に捉え、答えを導き出す練習をしましょう。特に、記述問題においては文末の終わり方(~だから、~なこと、など問題文に合わせる)や書き抜き問題or要約問題の区別にも注意しましょう。
- 古文・漢文は、文法の基礎を固め、単語の意味を正確に覚えることが重要です。
- 漢字・慣用句などは正確に覚えていきましょう。
表現力向上
- 自分自身の考えを文章で表現する練習をしましょう。
- 作文では、テーマに沿って論理的に文章を構成し、自分の意見を明確に伝えましょう。
- 作文については必ず学校や塾の先生に添削してもらうようにしましょう。
数学
数学で高得点を取るためには、計算力はもちろんですが、問題文を正確に読み解く力も重要です。特に、関数問題では、グラフと式の関係をしっかりと理解することが求められます。
数学の基本は計算なので、正確な計算力を身に付けていきましょう。
正しく計算するだけでも約20点とることができます。
また、多くの人が苦手としている単元が「関数」問題です。一次関数、二次関数とグラフを絡めた問題は差がつきやすい問題です。題問設定を正確に読み取る読解力・方程式や関数に変形する能力・正確な計算力の3つの能力が必要になります。
そして難問とされている「平面図形」「空間図形」。例年正答率は5%以下にとどまる難問です。多くの受験生にとっては捨て問になるところですので、正しく取捨選択していきましょう。
近年の傾向として「データの活用」の出題が増えてきています。資料の見方・グラフの読み取りなど慣れておく必要があります。
基礎力徹底
- 基本的な計算力、公式の暗記を徹底しましょう。
- 過去問を解き、出題傾向を把握しましょう。
応用問題への挑戦
- 図形問題や関数問題など、応用問題にも積極的に取り組みましょう。
- 問題文を丁寧に読み、何が問われているのかを正確に把握しましょう。
解き方を覚えるだけでなく、なぜそうなるのかを理解する
- 単に解き方を丸暗記するのではなく、なぜその解き方になるのかを理解することが大切です。
英語
当たり前ですが、「単語」を覚えることです。単語を覚えていないと話になりません。中学3年生までに覚えるべき単語は2200~2500語と言われています。ただ、福岡県公立入試問題を解くにあたっては1500~2000語ほど覚えておけば問題ないでしょう(ただし、高得点を目標とする人はもっと必要です)
日頃から出てくる英単語はスペルと意味を覚えておきましょう。小さいメモ帳やスマホアプリに知らなかった単語・初めて見る単語はメモを行い、隙間時間に見直すだけでも暗記量は格段に上がります。
また、リスニングについても対策が必要です。英語に慣れていないと「英語が読めても聞き取れない」ことは多々あります。これは「リンキング」によるところも大きいです。
(Sit down ,please.→「しっと だうん ぷりーず」とは読まれません。「シランプリー」と呼んだ方が自然な発音になります。単語と単語のつながりで音が変わったり、抜けたりすることがリンキングです)
https://www.berlitz.com/ja-jp/blog/english-liaison
学校の授業ではなかなかやらないことだと思います。書かれている文章がどのような音に変化するのか、文章を見ながらリスニングすることが必要になってきます。
これらを総合力を身に付けることができているかどうかを確認するためにも、英検受験を積極的に活用していくことをお勧めします。
リスニング力向上
- 英語のニュースやドラマを聞き、英語の音に慣れましょう。
- シャドーイングやディクテーションなどの練習を行い、リスニング力を強化しましょう。
読解力強化
- 長文読解問題を解き、文章の構造を把握する練習をしましょう。
- 不安な単語は、単語帳などで意味を確認しましょう。
語彙力向上
- 単語帳を活用し、単語を覚えるだけでなく、文脈の中でどのように使われるのかを理解しましょう。
文法力向上
- 文法問題を解き、文法のルールを理解しましょう。
- 英文を日本語に訳したり、日本語を英語に訳したりする練習をしましょう。
理科
生物・化学・物理・地学の4単元から2題ずつバランスよく出題されます。
生物は暗記すれば比較的点数を取ることができます。ただし、用語を正確に書くことが必要です。(〇胚珠→×胚種、〇網膜→×綱膜など)
化学・物理は原理原則を理解していないとなかなか点数を取ることが難しい単元となります。特に実験のやり方や考察の考え方など出題の仕方も変化してきています。とはいえ、原理原則を理解することができれば、どのような問題においても点数を取ることができる単元でもあります。
地学については生物と化学・物理を足して2で割ったようなものです。暗記すれば半分ほどは取れていましたが、近年は難化傾向にあります。過去問などで練習を行っていきましょう。
基礎知識の定着
- 教科書の内容をしっかりと理解し、ノートにまとめましょう。
- 図やグラフを参考に、視覚的に理解を深めましょう。
実験の理解
- 実験の目的、手順、結果をしっかりと理解しましょう。
- 実験結果から何がわかるのかを考察する力を養いましょう。
問題演習
- 過去問を解き、出題傾向を把握しましょう。
- 問題文を丁寧に読み、何が問われているのかを正確に把握しましょう。
社会
地理(日本地理・世界地理)、歴史、公民からバランスよく出題されています。
どの単元においても知識だけで解ける問題は少なくなってきています。が知識がないと解けない問題ですので、まずは知識を身に付けていきましょう。暗記力が必要になりますので、インプットとアウトプットの反復練習が必要です。
そのうえで、授業中には教科書などの図や資料を意識してみるようにしていきましょう。見覚えのある図や資料問題があるとそれだけで、問題への向き合い方が変わります。
公民については記述問題の配点が大きいです。現代社会において必要な用語の知識を正確に覚えること、資料から読み取り文章にまとめることが必要なります。
また、どの単元にもかかわらず、時事問題にも注意を払っておきましょう。
2025年であれば、新幹線開通、地震、選挙(国選・首長選)、新紙幣に関する事柄などが考えられそうです。地理・歴史・公民のどの単元でも問われても問題ないようにしておきましょう。
歴史の流れの把握
- 年表を参考に、歴史の流れを把握しましょう。
- 各時代の出来事の背景や原因、結果を理解しましょう。
地理の知識の定着
- 地図帳を活用し、世界の国々や日本の地理を覚えましょう。
- 各地域の気候、産業、文化などを理解しましょう。
公民の知識の定着:
- 現代社会の問題について、新聞やニュースなどで情報を収集し、自分の意見を持つようにしましょう。
- 法律や政治制度について、基礎的な知識を身につけましょう。
まとめ
この記事では、福岡県公立高校入試に合格するための具体的な学習法を紹介しました。国語、数学、英語、理科、社会の科目別対策を参考に受験勉強を取り組んでみてください。
過去問の分析や、苦手科目の克服方法など、受験生が気になる情報を詳しく解説しています。
他にも受験に役立つ記事をまとめてますので、これらを参考に志望校合格を目指して頑張ってください。